悩む人在宅ワーク中や子どもの寝ている時間に、NASの動作音が気になって集中できな!静音性の高いHDDを教えてください!
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- NASのHDDって、実際どのくらい音がするの?
- 「dB」を生活音に置きかえて考えてみる
- 静音性を左右する一番の分かれ道は「回転数」
- HDDだけじゃない。NAS本体の「ファン」と「置き方」も音の原因になる
- 「もっと静かにしたい」なら、HDDではなくSSDという選択肢もある
- 家庭用におすすめの静音NAS用HDD
この記事は、WDやSeagateなど各メーカーが公式に発表している仕様をもとに書いています。
NAS用HDD選びで一番こわいのは、買ってから「思ったより音が気になる」と後悔することです。
この記事では、イメージしやすいようにdBの数字を身近な生活音に置きかえながら説明します。
最後まで読めば、リビングや寝室に置いても後悔しないHDDの選び方がわかります。
※これ選んでおけば間違いありません。
なお、記事を読むのがめんどうな方は、以下の商品を選んでおけば失敗はありません。
NASのHDDって、実際どのくらい音がするの?


NASのHDDから出る音の正体は、大きく分けて3つです。
- 回転音
- シーク音
- ファンの音
この3つが混ざり合って、私たちが感じる「HDDの音」になります。
HDDの音は「回転音」「シーク音」「ファンの音」の3種類
具体的には、それぞれこういう音です。
- 回転音:円盤が回り続ける、低い「ブーン」という音
- シーク音:データを読み書きするときの「カリカリ」という音
- ファンの音:NAS本体を冷やす「ヒュー」という風の音
普段の待機中は、主に回転音とファンの音が中心です。
そして写真を保存したり読み込んだりする瞬間だけ、シーク音が加わります。
つまり、ずっと同じ音がしているわけではありません。
作業のタイミングで音が変化するのが特徴です。
dBの数字だけではイメージしにくい理由
公式サイトに表示されている、dBの数字を見ても実感がわきにくいですよね。
dB(デシベル※音の大きさを表す単位のことです)は、数字が少し変わるだけで体感の大きさが大きく変わります。
例えば「23dBと27dBって、たった4の差でしょ」と思うかもしれません。
しかし実際には、この4の差ははっきり体感できるレベルです。
「dB」を生活音に置きかえて考えてみる


普段生活の中で生まれる音をdbに置き換えて考えてみましょう。
20dB台・30dB台は、身のまわりのどんな音に近いか
一般的な目安として、よく使われるイメージは次のとおりです。
- 20dB前後:静かな図書館、木の葉のふれあう音
- 30dB前後:ささやき声、深夜の郊外
- 40dB前後:静かな事務所、冷蔵庫の運転音
- 50dB以上:換気扇、エアコンの室外機
NASのHDDは、待機中であればこの中でもかなり静かな部類に入ります。
昼間のオンライン会議、夜の寝室で気になるかどうかの目安
昼間、オンライン会議をしている部屋にNASを置く場合を考えてみましょう。
周囲にパソコンのファン音や生活音があるため、HDDの音はほとんど気になりません。
一方で、寝室のように夜間はほぼ無音になる環境もあります。
つまり大切なのは、dBの数字だけではなく、「置く部屋がどれくらい静かか」もセットで考えることが重要です。
静音性を左右する一番の分かれ道は「回転数」


家庭用NASの静音性を決める一番大きな要素は、HDDの回転数(rpm)です。
回転数とは、円盤が1分間に何回転するかを表す数字です。
この数字が小さいほど、基本的には音も振動も小さくなります。
家庭用のNAS用HDDでは、主に次の2種類が使われています。
- 5400rpm:回転数がおだやかで、静音性を重視したタイプ
- 7200rpm:回転数が速く、処理速度を重視したタイプ
5400rpmと7200rpmの違いをかんたんに説明
イメージとしては、5400rpmは「ゆったり走る自転車」に近いです。
7200rpmは「スピードを出した自転車」に近いイメージです。
スピードが出るぶん、風切り音や振動も大きくなりますよね。
HDDも同じ仕組みです。
7200rpmのほうが読み書きは速いですが、音と振動は大きくなる傾向があります。
家庭用なら、速さより静かさを優先していい理由
家庭で写真や動画を保存する用途であれば、5400rpmのHDDで十分です。
家族写真の保存やバックアップは、業務用サーバーのような高速処理を必要としないので。
普段使いの範囲であれば、読み込みや書き込みで大きなストレスを感じることはほとんどありません。
静かさを最優先したいなら、まずは5400rpmのモデルから検討するのがおすすめです。
HDDだけじゃない。NAS本体の「ファン」と「置き方」も音の原因になる


HDDを静かなモデルに変えても、それだけでは対策として不十分な場合があります。
NASの音は、HDDだけでなく本体のファンや設置場所からも発生するからです。
「静かなHDDに変えたのに、思ったより音がする」という声は少なくありません。
実は、ファンや置き方が原因になっているケースが多いです。
ファンの音が大きくなる原因(ほこり・温度上昇)
ファンの音が大きくなる主な原因は、内部の温度上昇です。
NAS本体にほこりがたまると、風の通り道がふさがれてしまい、熱がこもりやすくなります。
ファンが温度を下げようとして回転数を上げるため、結果的に音も大きくなります。
置き場所ひとつで、体感の音は大きく変わる
置き場所も、体感の音を大きく左右するポイントです。
例えば、次のような置き方は音が響きやすくなります。
- 硬い床に直接置く
- 棚の奥に押し込むように置く
- 壁にぴったりくっつけて置く
これらはすべて、振動が床や壁に伝わりやすい置き方です。
低い「ブーン」という音が強調されてしまいます。
壁や棚から少し離す、防振素材を使うなど、今日からできる工夫
具体的には、次のような工夫だけでも体感の音は変わります。
- 壁や棚から数センチ離して置く
- 防振マットやゴム足を敷く
- 通気口をふさがない位置に置く
家庭用NASの選び方全体を詳しく知りたい方は、2ベイタイプの選び方をまとめた記事もあわせて参考にしてみてください。
家庭用におすすめの静音NAS用HDD


家庭用で静音性を重視するなら、5400rpmタイプのNAS専用HDDから選ぶのが安心です。
ここまで説明した通り、回転数が家庭用の静音性に直結するからです。
代表的な製品としては、WD Red PlusやSeagate IronWolfといったNAS専用シリーズが挙げられます。
選び方のチェックポイント(回転数・容量・保証)
HDDを選ぶときは、最低限次の3点を確認してください。
- 回転数:静かさを重視するなら5400rpmを基準にする
- 容量:家族の写真・動画の量に合わせて選ぶ
- 保証期間:24時間稼働が前提のため、保証年数もチェックする
代表的なNAS用HDDの特徴比較
各メーカーの公開情報をもとに整理すると、次のような違いがあります。
- WD Red Plus 4TB:
回転数5400rpm、公式仕様でアイドル時の騒音値はおよそ23dBA、動作時はおよそ27dBA - Seagate IronWolf 4TB(ST4000VN006):
回転数5400rpm、販売店の公開情報では動作時の騒音値がおよそ27dB
どちらも5400rpmクラスのため、家庭用としては静音性の面で大きな差は出にくいモデルです。
数値上の静音性を重視するならWD Red Plus 4TBを購入すると良いですね。
※製品の仕様や公開されている数値は、時期やモデルによって変わることがあります。購入前には必ず各メーカーの最新の公式ページで確認してください。
より詳しい型番ごとの比較を知りたい方は、WD Red PlusとIronWolfを詳しく比較した記事もあわせてチェックしてみてください。
買ったあとに後悔しないための、最終チェックリスト


NAS用HDD選びで一番避けたいのは、設置してから「思っていたより音が気になる」と後悔することです。
そうならないために、購入前に次の点を確認しておきましょう。
設置前に確認しておきたい3つのこと
- 置く部屋は、日中と夜間、どちらの静けさを重視するか
- 設置場所は、壁や床から少し離せるスペースがあるか
- 選んだHDDの回転数は、5400rpmになっているか
この3つを事前に確認しておくだけで、購入後のミスマッチはかなり防げます。
商品に迷った方は、以下を購入すると失敗はありません。
それでも音が気になったときの対処法(設定・防振対策への簡単な案内)
万が一、設置後に音が気になった場合も、対処法はいくつかあります。
- NASの設定で、アクセスの少ない時間帯の動作を見直す
- 防振マットやゴム足を追加する
- 設置場所を壁や棚から少し離す
これらの対策を試してもなお静音性が気になる場合は、HDDの構成や機種そのものを見直すタイミングかもしれません。

