悩む人NAS用のHDDを選ぶとき、「WD Red Plus」と「IronWolf」のどちらがいいか迷って手が止まってしまいます…。
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- WD Red PlusとIronWolf、4TBで迷ったら先にこれだけ確認してください
- WD Red PlusとIronWolf 4TB、公式スペックの違いを一覧で確認
- 「CMR」ってなに?なぜNASにはCMRのHDDを選ぶべきなのか
- NASにHDDを1台だけ入れるか、2台入れてRAID1を組むかで選び方が変わります
- 静音性と発熱、実際の使用感で選ぶならどっち?
この記事は、Western DigitalとSeagateの公式スペックをもとに作成しています。
両モデルの違いを、正確に整理してまとめました。
NASを初めて使う人にとって、HDD選びは最初の関門です。
でも、安心してください。
この記事を読めば、迷う時間をなくせますよ。
WD Red PlusとIronWolf、4TBで迷ったら先にこれだけ確認してください


先に結論を言います。
価格差がほとんどないなら、IronWolfを選べば失敗しません。
理由はシンプルで、IronWolfには3年間の「データ復旧サービス」が付いてくるからです。
HDDは、いつか必ず壊れます。
そのときに、写真や動画を取り戻せる可能性がある。
これは、大きな安心材料になります。
とはいえ、すでに同じNASでWD製品を使っている人もいるはずです。
その場合は、無理にメーカーを変える必要はありません。
WD Red Plusにも、消費電力の低さという強みがあります。
まとめると、選び方の基準はこうなります。
- 特にこだわりがない → IronWolf(データ復旧サービス付き)
- 消費電力を少しでも抑えたい → WD Red Plus
- すでにWD製品でNASを組んでいる → WD Red Plus
まずはこの基準で、方向性を絞り込んでみてください。
WD Red PlusとIronWolf 4TB、公式スペックの違いを一覧で確認


結論から言うと、基本スペックはほぼ同じです。
両社とも、同じ「NAS向け5400回転モデル」という立ち位置の製品だからです。
公式サイトの数値を、実際に比較してみます。
(参照元:»WD Red Plus(WD40EFPX)、»IronWolf(ST4000VN006))
| 項目 | WD Red Plus(WD40EFPX) | IronWolf(ST4000VN006) |
|---|---|---|
| 記録方式 | CMR | CMR |
| 回転数 | 5400rpm | 5400rpm |
| キャッシュ | 256MB | 256MB |
| インターフェース | SATA 6Gb/秒 | SATA 6Gb/秒 |
| 最大転送速度 | 180MB/秒 | 202MB/秒 |
| MTBF(壊れるまでの目安時間のこと) | 100万時間 | 100万時間 |
| 保証期間 | 3年 | 3年 |
| データ復旧サービス | なし | 3年間付帯 |
数字だけ見ると、ほとんど差がないとわかります。
回転数、キャッシュ、MTBFは、すべて同じです。
違いが出るのは、転送速度とデータ復旧サービスの2点だけです。
回転数・キャッシュ・転送速度の違い
回転数は、どちらも5400rpmです。
これは、1分間にディスクが回る回数のことです。
キャッシュ(データを一時的に置く場所のことです)も、256MBで同じです。
違いがあるのは転送速度ですね。
IronWolfのほうが、少しだけ速い数値になっています。
とはいえ、この差は写真や動画を保存するだけなら気になりません。
体感できるレベルの差ではないので。
消費電力と発熱の違い
アイドル時(待機中のことです)の消費電力は、WD Red Plusのほうが低めです。
公式値では、WD Red Plusが約3.1W、IronWolfが約4.0Wです。
読み書き動作中の消費電力は、両者ともほぼ同じ水準です。
わずかな差に見えますが、24時間つけっぱなしのNASでは、積み重なると電気代に影響します。
保証とデータ復旧サービスの違い
保証期間は、どちらも3年で同じです。
大きな違いは、IronWolfに3年間のデータ復旧サービスが付いている点です。
万が一、物理的な故障やデータ破損が起きたとき。
専門業者による復旧サポートを受けられる仕組みです。
家族の写真を扱う以上、この安心材料は見逃せません。
「CMR」ってなに?なぜNASにはCMRを選ぶべきなのか


WD Red PlusもIronWolfも、両方ともCMR方式です。
CMR(データを1つずつ確実に書き込む、従来型の記録方式のことです)は、NASに向いている方式です。
一方HDDを調べると「SMR」という方式もありますが、こちらはデータを重ねて書き込みます。
そのため、NASでの利用には不向きです。
RAID(複数のHDDをまとめて使う仕組みのことです)を組むとき、SMRのHDDだと、書き込み速度が落ちてしまい、故障の原因となります。
価格的にはSMRが安いですが、NAS用ではないのでCMRを選びましょう。
それぞれの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。
NASにHDDを1台だけ入れるか、2台入れてRAID1を組むかで選び方が変わります


NASにHDDを何台入れるかで、選ぶべき基準が変わります。
多くの比較記事は、この視点に触れていません。
でも、2ベイのNASを使う予定なら、ここを飛ばすと後悔します。
1台だけ使う場合の選び方
1台だけ使う場合は、価格と消費電力で選んで問題ありません。
RAIDを組まないなら、HDD同士の相性を気にしなくていいからです。
消費電力が低いWD Red Plusか、データ復旧サービス付きのIronWolfか。
好みで選んで大丈夫ですが、1枚だとデータを失った際のリスクが大きいので「IronWolf」のほうが安心できますね。
2台でRAID1を組む場合の選び方
2台でRAID1を組む場合は、話が変わります。
RAID1とは、同じデータを2台に同時保存する仕組みのことです。
「片方が壊れても、もう片方が守ってくれる」仕組みです。
そのため、2台とも同じタイミングで壊れるリスクを減らす必要があります。
あえてメーカーを分けるという考え方
ここで紹介したいのが、あえて違うメーカーを組み合わせる考え方です。
同じ工場・同じロットのHDDは、似たタイミングで寿命を迎えることがあります。
そこで、1台をWD Red Plus、もう1台をIronWolfにします。
そうすることで、故障のタイミングをずらせます。
「メーカーを分けると管理が複雑になるのでは」と不安に思うかもしれません。
でも実際は、NAS側の設定でRAID1を組めば同じように扱えます。
「失敗したくない」という気持ちが強いなら、この選択肢はぜひ検討してください。
具体的な組み方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
»【HDD2台+RAID1】NAS写真保存の基本を分かりやすく解説
静音性と発熱、実際の使用感で選ぶならどっち?


静音性について、公式資料に大きな差は見当たりません。
WD Red Plusの公式スペックでは、約23dBAです。
これは、図書館の中くらいの静かさとされる水準です。
IronWolfも、NAS向けに静音設計されたモデルとして案内されています。
具体的な騒音の数値は、モデルによって公開状況が異なります。
購入前に、気になる場合は最新の公式資料を確認しておくと安心です。
発熱についても、消費電力の差がわずかなため、体感できるほどの違いは出にくいです。
とはいえ、NASを置く部屋の風通しが悪いと、どちらのHDDでも熱がこもりやすくなります。
HDDの性能だけでなく、NASを置く場所の風通しも意識しておきましょう。
HDDを選んだあと、写真を安全に残すためにやるべきこと


HDDを選んだら、次はいよいよNAS本体を決める番です。
NASにも商品によって性能の差や設定のハードルが異なります。
まだNASが決まってないよって方は、以下の記事も合わせてご覧ください。


