悩む人iPhoneの写真を今のままクラウドに預けていいのか、NASに変えるべきか迷っています。どっちの方がお得なんだろう?
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- クラウドとNASの違いを、専門用語なしで理解できます
- クラウドとNASそれぞれ向いている人
- 「クラウドは料金を払っているから安全」の落とし穴
- クラウドの写真をNASへ移す考え方
この記事は、ぼくが実際に写真や動画の保存方法を調べてきた内容をもとに書いています。 NASを使ったことがない方にも伝わるように、できるだけやさしい言葉で整理しました。
大切な家族の写真は、失ってからでは取り戻せません。
だからこそ、なんとなくで保存方法を選ぶのは、少し危険です。
この記事を読み終えるころには、クラウドのままでいいのか、NASに変えたほうがいいのか。 あなたなりの答えが、見つけられるかなと。
【専門用語なし】クラウドとNAS、そもそも何が違うの?


先に答えを言うと、クラウドとNASの違いは、データをどこに置くかの違いです。
クラウドは、インターネット上にある会社の建物に、データを預ける仕組みです。
一方でNAS(※自宅に置いて、写真や動画を保存できる小さな機械のことです)は、自分の家の中にデータを置く仕組みです。
この違いが、料金や安心感のすべてに関わってきます。
言葉だけだとイメージしづらいと思うので、次から具体的にたとえていきます。
クラウドは「借りている倉庫」、NASは「自宅の金庫」
クラウドは、借りている倉庫だとイメージしてください。
倉庫の管理は、すべて会社側にお任せする形になります。 便利な反面、その会社の都合に左右される部分もあります。
一方でNASは、自宅に置く金庫に近いイメージです。
金庫の中に何を入れるかも、どう管理するかも、すべて自分で決められます。 その分、最初のセッティング(※初期設定のことです)は、自分で行う必要があります。
どちらが優れているというより、性質がまったく違うものだと考えてください。
月額料金がかかり続けるか、最初の費用だけで済むかの違い
クラウドは、使い続けるかぎり月額料金がかかります。
容量を増やせば、その分だけ料金も上がっていきます。 これは、倉庫を借り続けるかぎり、家賃を払い続けるのと同じ仕組みです。
一方でNASは、本体とHDD(※データを保存するための部品のことです)を買う、初期費用がかかります。
買ったあとは、月額料金は基本的に発生しません。
とはいえ、初期費用が高いのではと感じる方もいるかもしれません。 たしかに、購入時にまとまった金額はかかります。
ただし、長く使い続けることを考えると。 月額を払い続けるクラウドと比べて、総額が変わってくるケースも多いです。
なお、それぞれの違いの深堀りは以下の記事で解説しています。
「クラウドは払っているから絶対安全」は本当か


クラウドは料金を払っているからといって、絶対安全とは言い切れません。
多くの方が、お金を払っているのだから安心と感じています。
ですが、それはあくまで安心感であって、絶対に消えない保証ではないんです。
ここを混同してしまうと、思わぬところで写真を失うリスクにつながります。
クラウド側の障害やアカウントトラブルで写真が消えるケースもある
クラウドサービスであっても、システムの不具合が起きる可能性はゼロではありません。
また、アカウント(※サービスを利用するための、自分専用の登録情報のことです)が何らかの理由でロックされたり、誤って削除されたりするケースも報告されています。
これは、クラウド会社が悪いというより。インターネット上のサービスには、こうしたリスクが存在するという話です。
自分の手元にデータがない以上、トラブルが起きたときに、すぐ対応できないのも事実です。
安心感と、実際の安全性は別物だと知っておく
とはいえ、じゃあクラウドは危険なのでは、と不安になる必要はありません。
伝えたいのは、クラウドが悪いという話ではありません。安心感と、実際の安全性は、別のものだということです。
料金を払っているから安心、ではなく。 どこにどうデータを預けているかを理解することが大切です。
このことを知っておくだけで、これからの保存方法の選び方が変わってきます。
クラウドのままでいい人・NASに変えたほうがいい人


ズバリお伝えすると、どちらが正解かは、写真や動画の量や使い方によって変わります。
すべての人にNASが必要なわけではありません。 逆に、すべての人がクラウドのままで問題ないわけでもありません。
ここでは、それぞれに当てはまる特徴を整理します。
クラウドのままで問題ない人の特徴
以下のような方は、今のままクラウドを使い続けても、問題ないケースが多いです。
- 写真や動画の量が、それほど多くない
- 家族での写真共有がメインで、大量の動画は撮らない
- 月額料金を払い続けることに、抵抗がない
- 機械の設定を、できるだけ自分でやりたくない
こうした方は、無理にNASへ切り替える必要はありません。
NASを検討したほうがいい人の特徴
一方で、以下のような方は、NASを検討する価値があります。
- 子供の写真や動画が、どんどん増えている
- iPhoneの容量が、すぐいっぱいになる
- 月額料金を払い続けることに、少し疑問を感じている
- データは、自分の手元で管理したいと考えている
もし複数当てはまるなら、NASという選択肢を、一度検討してみる価値があります。
写真保存に、そもそもNASが必要なのかどうかは以下の記事を参考にしてください。
NASは難しそう、というイメージは本当か


はっきり言うと、そのイメージは少し古いものかもしれません。
NASと聞くと、パソコンに詳しい人が使う機械、というイメージを持つ方が多いです。
ですが、実際にはそのイメージが変わってきています。
昔のNASと今のNASで、設定のしやすさは大きく変わっている
以前のNASは、たしかに専門的な知識が必要な場面が多くありました。
しかし今のNASは、画面の案内にそって進めるだけで、設定できるものが増えています。
スマホアプリと連携できる製品も多く、iPhoneとの相性を意識したNASも登場しています。
つまり、NASは難しいという前提そのものが、少しずつ変わってきているということです。
実際につまずきやすいポイントと、その避け方
とはいえ、本当に自分にもできるのか、と不安な方もいると思います。
つまずきやすいのは、主に以下のようなポイントです。
- 最初に、どのNASを選べばいいかわからない
- 用語の意味がわからず、途中で止まってしまう
- HDD選びで迷う
これらは、事前に自分に合ったNASの選び方を知っておくことで、かなり避けられます。
初心者向けのNASの選び方は、【初心者向け】2ベイNASの選び方|容量・RAID対応まで解説をご覧ください。
ちなみに、ぼくがもっともオススメしてるのは以下です。
NASにすれば、もう何も心配いらない…わけではありません


ここは、正直にお伝えしておきたいポイントです。
NASを導入すれば、すべての不安が解消される、というわけではありません。
NAS本体の故障や、家庭内の災害・盗難には別の備えが必要
NASには、RAID(※複数のHDDを組み合わせて使う仕組みのことです)という機能を持つ製品があります。
このRAIDは、HDDが1台壊れても、もう1台でデータを守れる仕組みです。
ですが、これはあくまで、HDDの故障に対する備えです。
NAS本体そのものが壊れてしまった場合や、火災、水害、盗難といったトラブルには対応できません。
つまり、NAS単体だけでは、完全に安心とはいえないんです。
安心して使うために知っておきたい、もう一段階の備え方
とはいえ、じゃあNASも意味がないのでは、と思う必要はありません。
大切なのは、NASに加えて、別の場所にもデータを残しておくという考え方です。
これは一般的に、3-2-1バックアップ(※データを複数の場所に分けて保存する考え方のことです)と呼ばれています。
NASとバックアップの違いについては、以下の記事をどうぞ。
今のクラウドの写真は、どうやってNASに移せばいいのか


先に伝えておくと、今のクラウドの写真を消す必要はありません。
NASに変えたら、今の写真はどうなるんだろう。 そんな不安を持つ方は多いです。
ですが、そこまで身構える必要はありません。
過去の写真を消さずに、そのままNASへ移す考え方
基本的な考え方は、とても簡単です。
クラウド上の写真を、NASにもコピーしていくというイメージです。
クラウド側のデータをすぐに削除する必要はなく。 まずはNAS側にも、同じ写真を保存していく形で問題ありません。
こうすることで、移行中に写真を失うリスクを避けられます。
移行中に注意しておきたいこと
移行の際に、注意したいのは以下のようなポイントです。
- 移行が完了するまで、クラウド側のデータをすぐに消さない
- 移行にはある程度の時間がかかる
- 自動でバックアップされる設定にしておくとラク
iPhoneの写真をNASへ自動でバックアップする具体的な方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
結局、あなたが次にすべきことは


ここまで読んで、自分がクラウド向きなのか、NAS向きなのか。 少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
もしあなたが、NASを検討したほうがいい人に近いと感じたなら。 次にやるべきことは、どのNASを選ぶかを知ることです。
初心者でも失敗しにくいNASの選び方は、【初心者向け】2ベイNASの選び方|容量・RAID対応まで解説で詳しく解説しています。
大切な写真や動画を、これからも安心して残していけるように。 あなたに合った方法を、選んでいきましょう。
